






著者: 菊月太朗
明治44年、花咲月の頃。 大名家のお姫様である徳子(とくこ)は春衡(はるひら)伯爵家にお嫁入りする。 然(しか)し、 彼女は「忠臣は二君(じくん)に事(つか)えず、貞女は二夫(じふ)に見(まみ)えずと」いうポリシーの下(もと)、 夫で在(あ)る春衡伯爵家当主――芳鷹(よしたか)との 肉体の交わりをお断りした。 その代わりに、自分の身代わりとして 乳兄弟でメイドの濤(なみ)を芳鷹に捧げたのだった。 明治時代の華族、春衡伯爵家。 一族の 淫靡な姿を描き出す 官能浪漫譚 35ページ
